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新園舎

令和7年度3月に新園舎が完成しました

令和7年度3月に新園舎が完成しました。

地上3階建ての鉄筋コンクリート造です。
園舎の耐震基準は「新耐震基準」、耐震等級は「耐震等級2」です。耐震等級1が建築基準法の最低基準を満たした新耐震基準の建物に対して、耐震等級2は等級1の地震力の1.25倍の力に対して倒壊や崩壊しません。

信証幼稚園訪問記

エデュケーショナル・エッセイストの長谷良一氏が2025年3月に当園を訪問され、素敵なエッセイを寄稿してくださいました。

信証幼稚園の新園舎には 「のびのび」「いきいき」と育つ秘密が隠れていた。

2025年3月学校法人横須賀信証学苑 信証幼稚園の新園舎が完成した。同園は2025年4月より幼保連携型認定こども園となり「認定こども園 信証幼稚園」と改名する。新園舎建築の目的には当然幼保連携となるための設備を整えることも入っているが、それだけにとどまらない工夫が随所に見られた。その工夫とは同園の教育方針である「のびのび」「いきいき」園児たちに育ってもらいたいという強い想いが感じられた。
「のびのび」育つとはどういうことなのか。新園舎の中に入って説明を聞くうちにわかってきた。

危険を感じないことが「のびのび」につながる

ドアの取っ手はかなり高いところにあり、園児が一人で外に飛び出さないようになっている。エレベーターのボタンは高いところにある解除ボタンを押さないと作動しない。外へとつながる窓は開けるとストッパーが降りてきて、手を挟まないようになっている。折れ戸に手を挟まないように隙間にはカバーが付いている。階段のステップにはしっかりとした滑り止めがついており、滑って転ぶことはまずない。階段の手すりは両側についている。

子供が動きたいように動き、遊びたいように遊んでも危険がないのだ。大人と違って小さなこどもは危険がいっぱいだ。それを意識しないですむことが「のびのび」につながるのだろう。これは見守る先生方にも言える。転ばないか、手を挟まないかそんなことばかり考えていたらおおらかな指導はできない。なるほど危険が少ないことは「のびのびにつながりそうだ。
ドア上部にある取っ手
最上部にあるエレベーター解除ボタン
空けるとすぐにストッパーが下りるガラス戸
手を挟まないためのカバー
どこに足を置いても滑らない階段
階段の上には大人が200人が収容できる避難所がある
そして、究極の安全性は万が一津波が来た時の避難場所があること。海抜12mの高さに大人200人が避難できる場所がある。海岸が近いということに配慮された園舎だ。

採光の良さが心の明るさに

1階の教室は園庭につながり、2階3階の教室はルーフバルコニーにつながっている。だから実際より広く感じる。壁や天井の色も白とベージュを基調にしているのでとても部屋が明るく感じる。汚れが目立たないことを優先したらこの明るさはなかっただろう。これも「のびのび」につながるし、「いきいき」にもつながりそうだ。

1階教室には園庭
2階のルーフバルコニー
3階のルーフバルコニー
トイレもちろん明るい!
2階の遊戯室と教室をつなげると明るくて大きなホールになる
1階も教室をつなげて広く使うことができる

全教室にピアノが!

教室は明るいだけではなく、どの教室にもピアノがある。これは前園舎から引き続きだが、音楽をを大切にする信証幼稚園のこだわりの一つだ。園長先生は音大出身で自らリトミックの授業を担当する。体でリズムを感じて表現する。まさしく「いきいき」とした園児たちの姿が目に浮かぶ。

クスノキが園児たちを見守る

「いきいき」と過ごすにはできれば自然に囲まれ、緑豊かな方がいい。しかし久里浜の住宅地にあるという立地ではなかなかそれは難しい。 信証幼稚園にはもともと大きなクスノキがあった。今回、あえてこの木を残した。いや、残したどころではなく神木の様に園児たちを見守り、園児たちが触れることができるようになっている。
ソメイヨシノ
ハナカイドウ
ウバメガシ(どんぐりの木)
白梅
園庭には植えられたばかりの若木が十数本ある。これはなんとリレーのように花が咲くように植えられているという。季節ごとに次々に花が咲くという構図だ。園児たちは自然に季節を感じることになる。季節は知るものではなく感ずるものという同園の想いが表れている。

梅→桜(エドヒガン・ソメイヨシノ)→ハナカイドウ→ハナミヅキ→オガタマヤマブキ→ドウダンツツジ
→タラヨウ→山紫陽花→ムクゲ→サルスベリ→ウバメガシ(どんぐり)→イロハモミジ→銀木犀→南天→ロウバイ

茶道でも「いきいき」

倉庫に茶道具が所狭しとしまわれていた。同園では定期的にお茶の授業がある。普段「のびのび」している分、型どおりにできた時、子どもたちはとても「いきいき」とする。

この他、アスレチックができる遊具があったり、雨の日に園バスから降りてもピロティの屋根でぬれずに園内に入れたり、外遊びの後は温水シャワーが使えたり様々な工夫があった。

この日は土曜日のため園児たちはいなかったが、クスノキに見守られ、明るい園舎で「のびのび」「いきいき」と遊びまわる姿が目に浮かぶ。
学校法人 横須賀信証学苑
〒239-0831
神奈川県横須賀市久里浜7-23-16
TEL.046-835-1422
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